「日本人がアリゾナの食を好きになるのは、うまいからだけではない。
空気までおいしいからだ。」
日本人が旅先で本当に見ているのは、
景色だけではない。
どんなに絶景のある旅先でも、食が弱いと印象は少し浅くなる。逆に、食が強い旅先は、景色の記憶まで深くなる。 日本人旅行者がアリゾナを好きになる理由のひとつは、まさにそこにあると思う。空が広く、光がきれいで、 ホテルも整っていて、しかも食がちゃんと楽しい。肉をしっかり食べたい夜も、タコスで軽やかに行きたい夜も、 ブランチでのんびり始めたい朝も、この州にはそれぞれの正解がある。
しかもアリゾナの食は、皿の上だけで完結しない。乾いた空気、テラス席、夕方の空の色、冷たいカクテル、 食後の夜風。そういうものまで含めて“うまい”が完成する。だから日本人にとって、とても相性がいい。 味そのものに加えて、時間の流れや食べる環境まで大事にする感性が、この州の食の楽しみ方とぴたりと重なるからだ。
ここでは、アリゾナの食をただのレストラン情報としてではなく、旅の気分をつくる大事な章として案内していく。 ステーキ、タコス、サウスウエスタン料理、サンセットディナー、そしてブランチ。 どれも、アリゾナを好きになるための入口だ。