「アリゾナの夏は、暑さを消す旅ではない。
暑さのなかで、どこへ逃がし、いつ外へ出るかまで含めて美しい旅だ。」
夏のアリゾナは、
時間割まで美しい。
はじめての人は、夏のアリゾナと聞くだけで少し身構えるかもしれない。たしかに暑い。 けれど、それは“旅が難しい”という意味ではない。むしろ、旅の組み立てがうまい人ほど、この季節の魅力を深く味わえる。 早朝に砂漠へ出て、昼は涼しい文化施設やホテルに入り、夕方からまた空の色を見に外へ戻る。 あるいは最初から高原の町へ逃がして、涼しさそのものを楽しむ。
そう考えると、アリゾナの夏は単調ではない。低地の熱、高地の風、午後の避暑、夕暮れの食事、夜の星空。 一日がいくつもの違う表情に分かれていて、その切り替え方そのものが旅のセンスになる。
このセクションでは、砂漠の朝の美しさから、ホテルでの贅沢な避暑、標高を上げる逃がし方、そして夜の余韻まで、 アリゾナの夏を丸ごと味わうためのページをそろえていく。