「セドナの魅力は、赤い岩があることではない。
その赤い岩が、一日の中で何度も違う顔を見せることだ。」
セドナが特別なのは、
“ひとつの理由” で説明できないからです。
セドナを褒める人は多いです。そして面白いのは、その理由が人によって少しずつ違うことです。 ある人は “人生で見た中でいちばん美しい赤い岩だった” と言う。ある人は “空気が違った” と言う。ある人は “朝の光が忘れられない” と言い、別の人は “運転しているだけで幸せだった” と言う。さらに別の人は、ホテルの静けさや、 スピリチュアルな感覚や、食の良さを語り始める。
それはつまり、セドナの魅力が一点豪華ではないということです。 グランドキャニオンのように “この一景” で圧倒する場所とは少し違う。 セドナは、町全体が少しずつ効いてくる。赤い岩の色、谷の広がり、朝の静けさ、夕方の glow、 ルートを変えるたびに変わる景色、少し静かに座れる場所、丁寧に整えられたホテル、 夜にちゃんと満足させてくれるレストラン。その全部が重なって、結果として “すごく良かった” になる町です。
日本人旅行者にとっても、この町が強いのはそこだと思います。派手に一枚撮って終わる場所ではなく、 一日じゅう、あるいは二日三日と過ごすほど深くなる。景色を味わい、時間を味わい、 気分まで少し変わる。セドナは、旅の密度が高いのに、なぜか疲れにくい。 それが人を夢中にさせる大きな理由です。