「フラッグスタッフの夜は、派手ではない。
でも、その静かな正しさが、あとから強く残る。」
フラッグスタッフの夜は、
“街”と“空”の両方を持っている。
Hiroが夜のフラッグスタッフを好きになる理由は、単純なロマンチックさだけではない。この町の夜には構造がある。まずダウンタウンがある。レンガの建物、ルート66の気配、歴史あるホテル、コーヒーショップやブルワリーの窓からこぼれる灯り。それだけでも十分に美しい。けれどフラッグスタッフは、そこから終わらない。その先に、“空を見に行く夜”がちゃんと続いている。
普通、町の夜景と星空は競合しやすい。灯りが強すぎれば星は消え、空が暗ければ街は少し寂しくなる。でもフラッグスタッフでは、その二つが不思議なほど共存している。だからここでは、夜が二層になる。まず街の温度を味わい、そのあと空の深さへ上がっていく。夜の使い方が、最初からきれいにできている町なのだ。